上級環境マネジメント実務士
人と自然の相互関係、環境対策の現状・課題、自治体・企業・個人にもとめられるアクションなどについての知識を習得し、持続可能な社会を実現するにはどうしたらいいかという視点をつねにもちながら、積極的に環境問題に取り組んでいける人材です。 |
資格取得までの流れ
- 高校
- JAUCBに入会する4年制大学・短期大学
- 規定の科目・単位を履修
- 必修修得単位数12単位以上を含めて30単位以上を履修し、到達目標を達成すること
- 上級環境マネジメント実務士
この資格をいかせる職種・業務
総務
大手企業であれば、環境部など専門の部署で、環境改善・保全を統括・推進する業務をおこないます。具体的には、廃棄物や化学物質の管理、電気や紙の使用量削減、環境教育の推進など、企業の環境対策・管理を実施します。ほかには、企業の活動や製品が環境にあたえる影響を評価・改善するためのしくみ(環境マネジメントシステム)を導入したり、これらの取り組みをまとめて、環境報告書を作成します。
営業
個人または法人に環境配慮型の製品やサービスを提供します。個人については、百貨店、家電量販店、自然食品店、リサイクルショップなどで、省エネ商品やエコ商品を販売します。法人については、廃棄物処理プラントや環境分析装置を販売したり、ESCO事業や環境ISO認証取得を支援します。
広報
自社の製品やサービスを環境という側面からPRします。最近では大手・中小を問わず、環境をキーワードに売りこみをかける企業や、さまざまなISO環境ラベルを取得する企業がふえてきました。そういった状況のなかで、自社がいかに環境に配慮した、また、環境にやさしいグッドカンパニーであるかを、イベントやセミナーの開催、展示会への出展、広告やパンフレットの作成などによってPRしていきます。
領域・到達目標の区分と履修すべき単位
領域・資格到達目標の区分 | 開発する能力 | 必修修得単位数 | 総修得単位数 | |
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領域1 | 環境マネジメント実務の基礎となる環境概念と環境問題について理解し、持続可能な社会について考えるための幅広い基礎的知識を修得し、環境実務を担うために必要な基礎能力を身につけている。 |
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4単位以上 | 30単位以上 |
領域2 | 環境ISOや環境マネジメントシステム、環境法や環境政策など、企業や自治体等の環境問題への取り組みについての理解を深め、環境マネジメント実務を担うために必要な専門的知識・技術を修得し、その実践的活用の手法を身につけている。 |
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6単位以上 | |
領域3 | 環境マネジメント実務に関する幅広い学びの内容を活かす総合的実践力を身につけ、高い専門性を有する環境スペシャリストとして活動するために学びを継続させる重要性を理解している。 |
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2単位以上 |
資格取得者の就職先
産業分類 | 職種 | 業種 |
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農業、林業 | 農林業作業 | 酪農業 |
製造業 | 営業 | 農畜産品製造業 |
運輸業、郵便業 | 運輸事務、運輸、通信 | 道路貨物運送業 |
卸売業、小売業 | 一般事務、販売 | 靴卸売、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、家電販売 |
金融業、保険業 | 営業 | 生命保険業 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 一般事務 | 専門技術サービス業 |
宿泊業、飲食サービス業 | 販売 | 飲食店 |
医療、福祉 | 医療事務、介護 | 障害者福祉、老人福祉 |